ロココ様式を読み解く! 西洋インテリアの歴史

ロココ様式世界遺産

ロココ様式とは?

ロココは18世紀前半のヨーロッパの支配的様式で、貴族の退廃的、享楽的生活傾向に基づいた曲線的で優雅な造形を特徴としています。

フランスではルイ15世時代のルイ15世様式、イギリスではアン女王のクイーン・アン様式がロココ時代にあたります。

「ロココ」とは、貝殻や石で装飾した築山を意味する「ロカイユ」という言葉が語源となっています。

ロココ様式 代表的なインテリアは?

インテリア様式としてのロココは室内装飾にその特徴がでています。

シンメトリーの原則が細部で破られ、色彩は淡いソフトな色調が好まれました。

代表的な室内装飾はジェルマン・ボフラン設計のオテル・ド・ズーピーズに見られます。

壁から天井へと曲面で移行し、モールディング(金色の繰型)で装飾されています。

ロココインテリア最大の特徴 猫の脚

ロココの家具は、コモード、コンソール、ビューローなどに特色が表れています。

カブリオール・レック(猫脚)を代表とする曲線的な構成、繊細な装飾、金色の仕上げなどが特徴です。

ルイ15世様式の家具は、カブリオール・レッグに、軽快、繊細な曲線的構成で、寄木細工の装飾などが施され豪華である。

イギリスのクイーン・アン様式の家具では、同じくカブリオール・レッグが用いられたが、背板に透し彫りを施した椅子や、安楽いすのウィングチェア、重ね箪笥のトールボーイがよく知られています。

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