今回の記事では、日本で実際に住むことができる名建築を3つご紹介します。
日本国内で建築家が手がけた作品に住めることは、建築好きにとって夢のような経験ですよね。
それでは早速ご紹介していきます!
ネクサスワールド:レム・コールハース
まず最初にご紹介するのは、福岡県福岡市にある「ネクサスワールド」。
オランダ出身の建築家、レム・コールハースによって設計されたこの建築は、日本で唯一彼の建築に住むことができる貴重な場所です。
レム・コールハースは、現代建築界の巨匠として知られ、オランダの「ザ・ロッテルダム」や中国の「中国中央電視台本部ビル」など、世界中で数々の著名な建築物を手がけています。
福岡県にあるネクサスワールドは、都市と自然の調和を意識して設計されており、内部の構造も独創的。賃貸物件として借りられるタイミングは限られますが、不動産情報を確認すると入居者もいるようなので、タイミングが合えば住めるかもしれません。
興味がある方は、YouTubeに外観デザインや内覧を紹介する動画がありますので、ぜひチェックしてみてください。
中銀カプセルタワービル:黒川 紀章
※老朽化により、2022年に解体
続いて紹介するのは、東京都中央区に位置する中銀カプセルタワービルです。
この建築は、建築界の伝説的な存在である黒川紀章が設計し、1972年に完成しました。
未来的なデザインが目を引き、木に実った果実のようなカプセル状のユニットが積み重なった外観は、一度見たら忘れられません。
黒川紀章は、「メタボリズム」という建築思想を提唱した建築家の一人です。この思想は、都市が生き物のように成長し、新陳代謝を行うように、建築も部品交換を通じて変化し続けるべきだとするもので、中銀カプセルタワービルもこのコンセプトに基づいて設計されました。カプセルはそれぞれ交換可能な構造になっており、これにより循環可能な建築が実現しています。
SF映画のような内装も特徴で、狭いながらも機能的に設計。観光客向けに定期的に見学ツアーが開催されているため、建築ファンや歴史に興味がある人にとって、訪れる価値は非常に高いです。
南船場UR都市機構 :安藤 忠雄
最後にご紹介するのは、建築家 安藤忠雄が手がけた大阪の「南船場UR都市機構」です。
安藤忠雄は、コンクリート打ちっぱなしの独自のスタイルで知られる建築家で、彼の作品には力強さと繊細さが同居しています。実際、数多くの住宅や公共建築を手がけている安藤忠雄の建築に住むことができるのは貴重な機会です。
「南船場UR都市機構」は、比較的手頃な価格で住めるUR物件の一つで、都市部のアクセスの良さも魅力といえるでしょう。心斎橋や難波へのアクセスも良好で、利便性が高い立地にあります。
安藤忠雄の代名詞でもある「光のデザイン」が随所に見られ、特に大胆な天井開口からの光が印象的です。広々としたファサードや開放的な空間設計が魅力で、都市に住みながらも自然光を感じられる贅沢な居住空間を提供しています。
打ちっぱなしコンクリートの質感と、安藤忠雄独自の空間美学に浸ることができるこの建築は、建築ファンならずとも一度は住んでみたいと思うのではないでしょうか。
まとめ
今回は日本国内で実際に住むことができる名建築を3つご紹介しました。
これらの建築は、ただの住宅ではなく、それぞれが独自の物語やデザイン哲学を持っています。建築家のビジョンを感じながら生活できるというのは、他では味わえない特別な体験です。
もし住む機会があれば、ぜひその歴史や設計理念にも思いを馳せてみてくださいね。
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