2024年の住宅トレンド|コンパクトでも満足度の高い家づくり

2024年の住宅市場は、建築費や資材費の上昇を背景に、よりコンパクトでも満足度の高い住宅設計が注目を集めています。

住まい手のライフスタイルや価値観の変化に応じた新しいトレンドが起きています。

1. 建築費・資材費の上昇とその影響

2023年のSUUMOリサーチセンターの調査によると、建築費は全国平均で3,186万円、土地代は2,145万円と、過去8年間で最高値を記録しました。2024年においても、この上昇傾向は続くと見られ、建築費や資材費の下落要素は少ないと予想されています 。

このような状況下で、住宅購入者は限られた予算内で満足度の高い家づくりを追求する必要があります。その結果、効率的な設計やコストパフォーマンスの高い選択肢が重要視されています。

コンパクトでも満足度の高い家づくりとは?

1. 平屋住宅

平屋住宅の人気が高まっている背景には、以下の要因が挙げられます。

  • 建築費の節約:平屋は建築面積を抑えやすく、結果として建築費用の削減が可能です。
  • 住みやすさ:全ての機能が1階に集約されているため、家事動線が短く、生活がしやすい設計です。
  • 土地利用の効率性:特に敷地面積の広い地域では、平屋の計画が立てやすくなります 。

2. 家具と設備の一体化

建物の面積をコンパクトにした分、家具と設備を一体化する、いわゆる「家具化」のトレンドも進んでいます。これにより、デザイン性が高いだけでなく、機能性も兼ね備えた空間が生まれます。

例えば、キッチン設備を家具のように見せるデザインが人気です。また、北欧デザインがインテリアスタイルとして定着していることも注目ポイントでしょう 。

3. タイパ(時短)に優れた規格住宅

注文住宅における「タイパ」の概念も重要です。無限の選択肢がある注文住宅は決断コストが高くなるため、あらかじめ用意された間取りや内装、設備から選ぶ規格住宅が増えています。規格住宅は、比較検討の手間が省ける上、費用面でもメリットがあります 。

規格住宅は、ハウスメーカーや工務店が過去のデータを基に設計したものです。これにより、家事動線の効率化や家族の団らんを促進する間取りなど、実用的な設計が可能になります。

また、北欧風、カフェ風、インダストリアルデザインなど、さまざまなテイストが提供されているため、好みのスタイルに合わせて選ぶことができます。

4. アフターコロナに対応した住宅設計

コロナ禍を経て、以下のような設備や間取りが人気となっています。

  • 玄関近くの手洗いスペース:衛生面の意識が高まり、玄関近くに手洗いスペースを設ける設計が定着しています。これにより、外出から帰宅した際にすぐに手を洗うことができ、家庭内の衛生を保つことができます 。
  • 全館空調と非接触スイッチ:衛生管理と快適性を両立する設備が求められています。

5. ヌック(小さな居心地の良い空間)

リビングとは別に、ヌックや窓際のベンチなどの小さなくつろぎスペースが人気です。

こうした空間は、読書やスマホ、音楽鑑賞、オンラインゲーム、在宅勤務のワークスペースとして利用されます。

余白のあるスペースを設けることで、家全体の快適性が向上します 。

6. バルコニーを設けない家

共働き世帯の増加に伴い、バルコニーを省き、室内干しスペースを確保する間取りが増えています。

全館空調が普及し、窓を開けずに快適な空気環境を保てるため、バルコニーを必要としない設計が支持されています 。

7. ライフスタイルに応じた最適な間取り

アフターコロナ時代の家づくりでは、従来の常識にとらわれず、ライフスタイルに応じた最適な間取りが求められます。

例えば、室内干しスペースの確保や、家族全員がリラックスできるスペースの設計が重要です。また、テレワークの普及により、在宅勤務スペースの充実も必要です。

まとめ

2024年の住宅トレンドは、コストを抑えながらも満足度の高い家づくりを実現するための具体的な方法を示しています。特に、平屋の魅力やタイパを意識した規格住宅、アフターコロナ時代に適した設計が注目されています。建築費や資材費の上昇を背景に、効率的で実用的な設計が求められる中で、コンパクトでも快適な住まいを実現するための工夫が進んでいます。

2024年の住宅市場では、住まい手の多様なニーズに応えるため、各種のトレンドが融合し、新しい価値を提供する住宅設計が期待されます。これらのトレンドを活用し、自分や家族にとって最適な住まいを見つけることが重要です。