止水栓はどうやって選ぶ?壁給水・床給水の違いを解説

DIY

DIYが一般的になり、個人で洗面化粧台やトイレの修理を行うことが身近になりました。

しかし、一般の方が住宅設備を取り付けるのは、なかなかむずかしいものです。

この記事では、止水栓の違いについて詳しく解説します。

止水栓とは?

水回り設備(トイレ、洗面化粧台など)を購入する際に、別途止水栓の購入を確認されることがありますが、一般の方は止水栓と言われても「何だそれ…?必要なの?」と感じるかもしれません。

そこで、まずは止水栓について簡単にご説明します。

止水栓とは、住宅設備の水回りのメンテナンスの際に一時的に水を止めたり、調整したりすることができる水栓のことを指します。名前に「水栓」とついていますが、手洗いの水栓(蛇口)とは別物です。

なぜ止水栓が必要なのかというと、給水管には水を出すために常に一定の圧力がかかっており、設備の交換の際には水を止めないと、水が溢れ出てしまいます。そうなると、設備の交換どころではなくなってしましますよね。

止水栓の種類について

止水栓が必要な理由は理解いただけたと思いますので、ここからは具体的に何を選べばいいのかご説明します。

止水栓には「壁給水用止水栓」「床給水用止水栓」と呼ばれる種類があります。

壁給水用止水栓: 壁に設置し、給水管に接続するタイプです。このタイプは「アングル止水栓」とも呼ばれます。

アングルとは角度という意味で、壁から角度をつけて給水する際に使用されます。壁から出ている給水管に直角に接続するため、止水栓自体が直角に曲がっています。

アングル止水栓

出典:カクダイ

床給水用止水栓: 床から伸びて給水管に接続するタイプです。このタイプは「ストレート止水栓」とも呼ばれます。その名の通り、真っ直ぐに伸びて配管と接続します。

ストレート止水栓

出典:カクダイ

画像を見ていただければ一目瞭然ですが、壁給水用は直角に曲がっており、床給水用は真っ直ぐに伸びています。

止水栓の選び方の具体例

止水栓を選ぶ際には、次のポイントを考慮すると良いでしょう。

  1. 現在の給水方法: 家の給水管が壁から出ているのか、床から出ているのかを確認します。壁から出ている場合はアングル止水栓、床から出ている場合はストレート止水栓を選びます。
  2. 取り付けの手間: 自分で取り付ける場合、適切な工具と知識が必要です。初めての場合はプロに頼んで取り付け方法を見て学び、次回から自分で挑戦するのがおすすめです。
  3. 設置場所の確認: 特に古い家屋では、止水栓が設置されていない場合もあります。この場合、新たに止水栓を取り付けるためのスペースと配管の配置を確認してください。

DIYで止水栓を取り付ける手順

  1. 工具の準備: 必要な工具として、モンキーレンチ、パイプカッター、シールテープなどを準備します。
  2. メインの水栓を閉じる: 作業を開始する前に、メインの水栓を閉じて、水の供給を止めます。
  3. 既存の配管を切断: 必要に応じて既存の配管をパイプカッターで切断します。切断面が滑らかになるように注意します。
  4. 止水栓の取り付け: 止水栓の接続部分にシールテープを巻き、配管に取り付けます。モンキーレンチを使用してしっかりと締めます。
  5. 水の供給を再開: メインの水栓を開けて、水が正常に流れるか確認します。漏れがないか注意深くチェックします。

専門家に頼むメリット

DIYでの取り付けが難しい場合、専門家に依頼するのもひとつの方法です。業者に頼むことで、確実な取り付けが保証され、万が一のトラブルも防げます。

また、プロの作業を見て学ぶことで、次回からは自分で対応できるようになるかもしれません。

まとめ

止水栓は水回りの設備を安全かつ効率的にメンテナンスするための重要な部品です。種類や取り付け方法を理解し、適切な止水栓を選ぶことで、DIYでも安心して水回りの設備を取り扱うことができます。

プロに頼むか自分で取り付けるかは、状況やスキルに応じて決めてくださいね。