家の断熱材の基礎知識!どんな種類がある?グラスウール、ロックウールの違いとは?

断熱材についての知識は、快適な住環境を築くために不可欠です。
日本の夏の暑さや冬の寒さに対処するため、断熱材の選定や施工方法について理解することは重要です。
まずは、断熱材の種類とその費用の目安を把握しましょう。

断熱材の種類

断熱材は、主に原料の違いに基づいて「鉱物系」「石油系」「自然系」の3つのカテゴリに分類されます。それぞれのカテゴリにはさまざまな種類の断熱材が存在しますが、代表的なものとして次のようなものが挙げられます。

鉱物系:

  • グラスウール:ガラスを繊維状にして成形した断熱材で、国によって不燃材料と認められています。形状はボードやマット状などがあります。
  • ロックウール:玄武岩や鉄鋼スラグから作られる断熱材で、不燃材料としても認められています。形状はボードやマット状などがあります。

石油系:

  • ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS):ポリスチレン樹脂を発泡させて作られる断熱材で、耐水性と軽量性が特徴です。形状はボード状です。
  • 硬質ウレタンフォーム:ポリウレタン樹脂を発泡させて作られ、外張り断熱工法でよく使用されます。

自然系:

  • セルロースファイバー:古紙を粉砕して作られ、吹き込みや吹きつけなどの施工方法があります。
  • ウール:羊毛から作られ、マット状や綿状などの形状があります。

それぞれの断熱材には特性や適用範囲が異なりますが、一般的には石油系が断熱性能が高く、鉱物系が価格が比較的低く、自然系が環境にやさしいとされています。

断熱材の施工方法

次に、断熱材の施工についてです。断熱性能を最大限に引き出すためには、適切な施工方法が不可欠です。
主な施工方法には次の3つがあります。

  1. 充填断熱:柱と柱の間などの空間に断熱材を充填する方法です。充填断熱のメリットは、比較的コストが低いことですが、気密性を高めるためには施工が煩雑になる場合があります。
  2. 外張り断熱:柱の外側に断熱材を取り付ける方法です。外張り断熱は柱からの熱の出入りを防ぐため、断熱性に優れていますが、施工時の注意が必要です。
  3. 付加断熱:充填断熱と外張り断熱を組み合わせて施工する方法です。断熱性能を高めることができますが、コストがかかることがあります。

施工会社の選び方

最後に、施工会社の選定方法についてです。
良質な断熱材を選んだとしても、適切な施工が行われなければその性能を十分に発揮することはできません。
信頼できる施工会社を選ぶための目安の一つは「C値」です。
C値は家の気密性を示す指標で、低いほど気密性が高いことを意味します。
また、実際の施工現場を見学することも重要です。

まとめ

断熱材の選定や施工は家の快適性や省エネ効果に直結する重要な要素です。
適切な知識を持ち、信頼できる施工会社を選ぶことが、快適な住環境を実現するための第一歩です。

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