インテリアの性能で、安全性は非常に重要です。
日常災害(家庭内事故)で亡くなる人は意外と多く、その中でも浴室内での事故が最も多いです。
高齢者は身体機能が低下し、住宅内で過ごす時間も多いため家庭内での事故を起こしやすい傾向にあります。
住宅設計の際は、以下の情報を参考に住みやすい環境を整えましょう。
日常災害の分類
日常災害は下記の3つの型に分類されます。
落下型 …転落・転倒・落下打撲など
接触型 …ぶつかり・挟まれ・鋭利物による傷害など
危険物型 …火傷・感電・ガス中毒・溺水など
インテリア計画時の配慮するポイント
視覚機能の低下: 光の上下左右が狭まる視野狭窄や、青系やパステル調の色が見えにくくなる色覚の低下、明るさを感知しにくくなるといった症状がある。高齢者は若年者の2〜3倍の照度が必要とも言われているため、全体の照明は通常の1.5〜2倍の明るさを目安とする。
聴覚機能の低下: 小さい音や高音域の音が特に聞こえにくくなる。そのため、通知音や警告音を点滅ランプなどで同期させ視覚的に通知する。また、テレビの音量などが大きくなりやすく、防音対策が必要な場合もある。
触覚機能の低下: 皮膚感覚が衰え、握力が低下する。水栓金物をレバーハンドル型にしたり、各種スイッチを大きくするなどの対策が有効である。
嗅覚機能の低下:ガス漏れ時のガスの臭いや調理時の焦げた臭いを感知できず大事故を招くことがあります。そのため点滅ランプなどの併用が必要です。
基礎体力の低下:筋力、肺機能、関節機能、などが低下する。そのため段差の解消、手すりの設置などが必要になる場合があります。
どうやってバリアフリー計画を立てればいいの?
バリアフリー施策のための施策の一つに、「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針(高齢者居住住宅設計指針)」があります。
高齢者が居住する住宅の設計に係る指針(国土交通省サイトURL):https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/koureishahou-kokuji1301.htm
これは、「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者居住安定確保法)」に基づいた指針であり、バリアフリー住宅の標準的な指針となっています。
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